認知症の母との同居ストレスを緩和する方法と上手な付き合い方

認知症 ストレス

認知症の母との同居ストレスを緩和する方法と上手な付き合い方

認知症のご家族のことでお困りの方も多いかと思います。

ストレスで頭がおかしくなりそう…。

つい先日まで不通に生活してたのに、今までこんなことなかったし、最近、様子がおかしかったから…。
急に様子がおかしくなると心配になりますよね。こちらではに認知症のご家族のとの上手な付き合い方をご紹介します。

この記事に書かれていること

  • ストレス緩和は心構えが肝心
  • 認知症を最初に感じた
  • 音信不通になりやすい人の特徴

認知症のストレスを緩和するには「心構え」をしておく

認知症のストレスを緩和するには「心構え」をしておく

あなたの親は、何歳ですか?

まだまだ若い。認知症になるわけない!

そう思っている人もいるかもしれません。

しかし、今は、若くても認知症の症状が出る場合があります。

認知症は、一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、「若年性認知症」とされます。
若年性認知症は働き盛りの世代で発症するため、ご本人だけでなく、ご家族の生活への影響が大きくなりやすい特徴があります。

引用元:認知症介護研究センター

認知症の症状に早く気付くことが出来れば、心構えが出来ます。

でも、認知症の症状って何なのかわからない…という人もいると思います。

この記事では、認知症の症状や、認知症になった親と生活することになったら、どんなことに気をつければいいのか・トラブルってあるの?施設とかって利用できるの?など、私自身の体験から書いていきたいと思います。

認知症の最初に感じた症状

私が、母の認知症の症状に気づき始めたのは、母が55歳のころでした。

昔からの知り合いの名前を忘れたり、今さっき聞いたばかりのことをまた聞いたり、物をどこに置いたかわからなくなって、探してばかりいました。

なんかおかしいなぁ…。

しかし、それまでもしばしばそういうことがあったため、あまり気にしていなかったんです。

それが、いつも通い慣れている道で迷い、家に帰って来れなくなり、家から遠く離れた警察から電話があり、やっぱりおかしい…。と思うようになりました。行方不明になった人を探す必要があるのです。

そして、母を病院に連れていくと、若年性認知症との診断を受けました。

それから母の症状は、どんどん増えていきました。貯金の残高が分からなくなり、たくさん使いすぎて、貯金の管理が出来ない。

  • いつもの料理の味付けが分からなくなる
  • 味付けを間違える
  • 寒い冬に半そでのシャツを着る
  • 髪はボサボサ
  • 身だしなみを気にしなくなる
  • おしゃべりが止まらない

など…。

母を見てくれている医者によると、ほかにも、不安や一人になると怖がったり寂しがったりする。何をするのも億劫がる。イライラするのが多く、怒りっぽくなる。些細なことで腹を立てる。誰もいないのに、誰かがいると言うなどの症状が現れる人もいるようです。

認知症と付き合うにはどんなことに気をつければいいのか

認知症と付き合うにはどんなことに気をつければいいのか

物忘れがひどく、自分の家がどこなのかもわからなくなる場合があるので、近くでも一人で外出するときは、名前や連絡先がわかるものを身につけてもらっています。

そうすれば、もし、母が迷ってしまっても、近くにいる人が、それを見て連絡してくれます。

まぁ、母にそうするように言っても、そうしてはくれないので、母の持ち物全部に名前と連絡先を書いています。

気づかないうちに、家からいないってときもありますから…。

ほかにも、物を仕舞った場所が分からなくなってしまうので、仕舞った場所を忘れないよう、引き出しなどにラベルを貼っています。

母が、そのラベルを見て、自分が探しているものを見つけられるようにとの工夫です。

そして、母にその日一日の出来事を日記に書いてもらっています。

そうすることで、その日一日のことを忘れないようにできるからです。

アルバムも何度も何度も一緒に見ています。母に思い出とともに覚えていてもらうため…。

認知症の母とのトラブル

認知症の母とのトラブル

私が経験したトラブルは、母がいつの間にかいなくなっていて、近所を探してもいない…。

そうこうするうちに、夜になり、寒くなってきました。

それでも帰って来ない母…。

その時、私の携帯が鳴りました。電話の相手は、家の近くの駅から3駅隣の人でした…。

なんと、私の母が、家に入ってきて、「自分の家だから出ていけ!」と怒っているというのです…。

その人は、始めは「何を言っているんだ!ここは私の家だ!お前こそ出ていけ!警察に言うぞ!」と言っていたらしいのですが、警察に電話しようとした時、

母の服に私が縫い付けた「認知症です。ご迷惑をおかけするかもしれません。連絡お願いします。」

というのが見え、理解してくれて私に連絡してくれたのでした。

すぐに迎えに行き、事なきを得ましたが、認知症には、こういったトラブルが多いそうです。

また、私が仕事で家にいないときは代わりに兄が見てくれるのですが、兄はそこまで母のことを気にしていなく、家に訪問してくる人への対応は母にさせていたようで、ある日、私がタンスの中から契約書を発見しました。

そこには、健康食品を購入契約を結んだことが書かれていました。

支払い金額は、20万円…。母の字で、母の名前が書いてありました。

母が勝手に契約していたのです…。

私は、すぐに解約手続きをしました。幸いにも、契約してから7日しかたっておらず、解約はできましたが、もし気づくのが遅かったらどうなっていたかわかりません。

施設を利用して距離を置く

認知症の人が利用できる施設はあります。

介護保険サービスで入所できる介護保険施設。

自宅から通い、日常の生活支援や機能訓練などのサービスを受けられる通所型施設。

認知症の方が、5人ほどのグループで、共同生活を送る「グループホーム」などがあります。

介護保険施設は、65歳以上、又は40歳以上で特定疾患がある人で、一定の要介護認定を受けた方が対象です。

公的な施設のため、入所のために一時金を払う必要はありません。

月々の負担額は、所得や地域で異なります。

また、入所希望者が多いので、空いていない場合が多いです。

通所型の場合は、自宅から利用できるので、空き状況を気にすることがあまりなく、すぐに利用できます。

私は、通所型の施設を利用しています。

母が、自宅に一人でいる時間が少なくできるし、ほかの人と交流しながら生活を送ることができるし、家族の介護の負担を軽減することが出来るからです。

認知症の方専用のデイサービスで、食事や入浴、機能訓練、健康チェックなどが受けられる、認知症対応型の施設です。地域密着型サービスで、少人数で認知症に対応したケアを受けられます。

利用料金は、施設のタイプや介護度、利用時間によって異なりますが、利用料以外に、食事代やおやつ代、入浴サービスを受ける場合は、入浴料金などが加算されます。

医師による認知症の診断を受けていて、要支援1以上の方が対象です。

私が体調が悪い時や仕事で母と一緒に居ることが出来ないときなど、利用することが出来るので、負担が減って、介護疲れを感じることがあまりありません。

施設を利用する前までは、母に言われたことに、イラついて、喧嘩ばかりで、精神的にもきつかったのが、今は、落ち着いて聞くことが出来、母のわがままもかわいく思えてしまっています。

まとめ

認知症の人との生活は大変だと思われがちですが、施設を利用するなどすればそんなに思ったほどではありません。上手に施設を利用することが一番大事だと思います。

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